えみっこのメキシコライフ

相方の転勤によりメキシコ プエブラ州に2015年から住みはじめ、日本とはまったく違う、日々驚き満載なメキシコ生活と旅行好きな2人の訪れた素敵な場所を日記を通してご紹介していきたいと思います。

9月19日発生:メキシコ地震

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ニュースでも大きく報道されているメキシコで起こった地震。

32年前の同じ9月19日にメキシコで大きな地震が発生し、大きな被害、沢山の人が亡くなりました。

以来メキシコでは、この9月19日 11時に学校、政府関連施設では毎年避難訓練が行われます。

今年も例年と同じように訓練が行われ、子供達も教室に戻ってしばらくしてから本当の大きな地震が発生。

 

震源地は私が住んでいる州、プエブラ州。住んでいるプエブラ州プエブラ市からは80km程離れているところです。M7.1。震源地が浅いこともあり揺れは大きく、被害が大きくなりました。多くの建物が倒壊。

 

こちらの写真はメキシコシティの被害。

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こちらは住んでいるプエブラの旧市街地の被害。

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きっと日本では大きく被害が出ない地震規模。

でも悲しいことにメキシコは貧しい人たちが国民の半数を超えています。故に彼らが住んでいる建物はもろく、今回の様な地震では被害が出てしまいます。

またこちらの主要な建築方法(一軒家)はレンガ。私の住んでいる住宅街はプエブラの中で1番高級な住宅街ですが、この写真は建設中の2軒隣の家。見ての通りレンガです。

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流石にフラクショナミエント(fraccionamiento)と呼ばれるセキュリティゲートのある住宅街の家は倒壊はしませんが、一部の家には壁にヒビ、ガラスが割れるなどの被害あり。

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ここから想像できるように、日本では出ない被害がこちらでは出てしまう。

地震に対する建築基準法があるとはいえ、それは32年前の地震後のこと。

多くの建物はそれ以上の築年数。また違法建築も多いと聞きます。(お金を渡せば満たしていなくても通る、、、、らしいです。。。)

 

築2年の近所の大きなマンション。ガラスは割れ、壁にもヒビ。住人はもちろん避難。

他のタワーマンションの多くも同様。

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また、日本では考えられない犯罪も発生します。

住んでいる住宅街の前にある大通り。

地震発生後、信号機が機能せず交通渋滞。

その渋滞を狙って強盗が発生。

州知事からもツイッターにて警告が出されました。

 

しかし、悲しい、怖いことばかりではありません。

翌日には多くの市民が被災した人々のための救援物資を買い求めコストコや大型スーパーに。

 

私も友人一家と買いに行きました。

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子供達はサンドイッチを作って、被災者へ配りに。一つ一つには手書きのメッセージも付けて。

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今は駐在員としてメキシコにいる私達。

メキシコという国の悲しい部分も、怖い部分も知っています。

でもそれ以上に素敵な人たち、素晴らしい文化、まだまだ可能性が沢山ある国だという事も知っています。

住む前には想像もしていなかったくらいに私達はメキシコが大好きになりました。

駐在が終わって他の国に行ったとしても、最後に戻ってきたい国はメキシコ。

 

1日も早くメキシコが復興しますように。